無口な私の復讐劇

「アッハッハッハ…!!!!」

これで全員死んだ。

全員…。

全員……?

待てよ。

矢田月音が残っている。

思えばなぜコイツを残しておいた?

私とオーラが似ているから?

私と矢田月音が似ているから?

私が矢田月音の姿と自分自身を照らし合わせているから?

とりあえず、こいつを殺さないと。

まぁいい。

もう夕方まで寝よう。

今日はあいつのことで看護師さんがバタバタしてうるさいだろう。

明日、明日退院してから殺そう。







「や、山田さん…」

夕方になり目を覚ました。

丁度、矢田月音が入っていた。

「何?」

「入るね…」

「もうはいってるじゃん。で、何?」

やっぱり私と同じオーラを放っている。

「二人だけに…なっちゃったね……」

「うん」

沈黙が続く。

こいつこれだけを話に来たのか?

「あ、明日…退院したら一緒にいてもいい…?」

「え、あーうん。まぁいいよ」
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