無口な私の復讐劇


「ん…?」

これは…夢?

山田が…皆を……!?

三軍の奴らを体育館に閉じ込め、二軍のやつらをも殺し…。

そして昨日の爆発も、山田が仕掛けた…。

この夢がほんとうなら…まさかねぇ……。

まさかねぇ。

でも…これは……。

「利用できる」

フフフ。

今以上に遊べるじゃん!

あ、でも亜美咲ちゃん死んじゃったから遊び道具減っちゃったなぁ。

まぁいっか。

あ、次は…。

私の部屋…に、私と山田がいる。

明日の光景…?

確かに、明日は私の部屋に招く予定だった。

ベッドの上でかなり長い間話をしているけど、山田は笑わない。

目も数回しか合わせてない。

「中学時代のアルバム見たいんだけど、ある?」

そう聞かれて私は嬉しそうに探し始める。

私、二人いるからなぁ。

ほとんどの時はこっちのアホズラの方がでる。

アホズラの私はまずはクローゼットの中を探す。

そして、本棚。

その本棚を探している時に、山田が背後から私の首元目掛けて一気にギラっと光るものを振り下ろした…。
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