私があげた七色と君にもらった虹色

「んー。このココロから届けようか。」
 

花畑を進んでいた時に聞こえた声。いつもは止めない足を止めて声の聞こえた方を見る。


不思議に思った。


何を言ってるんだろ。花以外何もないのに。ココロ?少し屈んで下を見ながら、独り言を大きな声でいう人。


正直言って怖いし…


逃げようと踵を返す。


ジャリッ  

人が歩くような音がした。私達以外人はいない。

もしかして。と怖い人のほうを見ると視線はこっちに向いている。どうしよう。

「わっ」

ポンッと私の目の前に何かが出てきた


それは一つではなくてたくさんだ。さっきまで花と道以外何もなかった足元にもたくさん。赤や青の何か。怖い人の下にも1つ。赤い何かがある。
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