私があげた七色と君にもらった虹色
「やっぱり。」
頬を膨らませてムスッとして言う彼に
「ごめんなさい。」
としか言えない。
「わ、正直だね。」
"正直"その言葉が少し嬉しかった。
正直だね。なんて言われたことはない。初めてだった。
「ココロが綺麗なんだね。」
笑顔で言う彼に「そんなことない。」と否定できなかった。
私のココロの中は、どす黒い欲望だらけできっと、汚い。
「あ!」
突然声を上げる彼に、体がビクッとする。
「僕はクラゲ。」