いちごみるく

思い切って、私はたくやに声をかけてみました

「ねぇ、たくや どうしたの?」

もうその時間は放課後で、他のクラスメートは、部活に行ったり、帰ったりした後でした

私は、学級日誌を書く、たくやの背中に話しかけました

「ねぇ、たくや 中学入ってから少し冷たくなったよね‥」

「…」

「私たち、この前までは兄妹みたいだったのに‥私のこと嫌いになったの?」

「‥がう」

「そうなの?」

「‥っそんなんじゃないよ…」

「じゃあ私、変なことした?」


「だからっ、そんなんじゃないよ!」


いきなり振り向いたたくやのほっぺは、いちごみたいにまっかでした
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