勘違いという恋の駆け引き



まっすぐ見つめられると
今までにやけていた顔が
自然と引き締まる



「藍の事が…好きだ」


はっきり言われると
身体全身に電気が走ったように
私の身体はどうにかなりそうだ
けど、ちゃんと伝えなきゃ



『私も…優が、好き』



ゆっくりと身体を起こした優
ソファに座っていた私も
自然に床へと移動し
お互いゆっくり近づき…触れるだけのキス



クスッ、と笑う私たち
また触れるだけのキスを
何度も繰り返した
優の首に腕を回し
私の身体に巻きつく優の腕


もっと…、もっと、と
思っていたら
少しの隙間から入り込んできた舌
恥ずかしい気持ちが増し躊躇していた


「もっと、舌だして」


二人しかいない部屋なのに
二人にしか聞こえない小さな声

少し疼き始めていた身体の奥が
確実に疼いていた


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