勘違いという恋の駆け引き


陽菜には好きな人がいる
ただ、その人はかなり奥手で
脈があるのかすら、わからない
合コンへ行くのももちろん玉の輿狙いもあるが、その人の気を惹くためな部分もあるらしい


「そいつを押し倒しちゃえば?」
「玉の輿もいいけど、一番はカラダの相性だよ?」


絢斗の言葉にギョッとしちゃう
相変わらずだ、と思いながらも
もう少し遠回しに言えないかな?と思う


「陽菜ちゃん、その彼の事が好きなの?」


核心をついてきたのは優さんだ
優しい口調に陽菜の頬も赤くなる


「あっ…どう、なのかな?」


「もし、絢斗が陽菜ちゃんのことすきだったら付き合う?」

俺?と絢斗は笑いながら
俺はウェルカムだっ!と両手を広げている
そんな絢斗に私は馬鹿じゃない、と笑い返すが優さんと陽菜は真剣だ


< 12 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop