勘違いという恋の駆け引き
陽菜には好きな人がいる
ただ、その人はかなり奥手で
脈があるのかすら、わからない
合コンへ行くのももちろん玉の輿狙いもあるが、その人の気を惹くためな部分もあるらしい
「そいつを押し倒しちゃえば?」
「玉の輿もいいけど、一番はカラダの相性だよ?」
絢斗の言葉にギョッとしちゃう
相変わらずだ、と思いながらも
もう少し遠回しに言えないかな?と思う
「陽菜ちゃん、その彼の事が好きなの?」
核心をついてきたのは優さんだ
優しい口調に陽菜の頬も赤くなる
「あっ…どう、なのかな?」
「もし、絢斗が陽菜ちゃんのことすきだったら付き合う?」
俺?と絢斗は笑いながら
俺はウェルカムだっ!と両手を広げている
そんな絢斗に私は馬鹿じゃない、と笑い返すが優さんと陽菜は真剣だ