勘違いという恋の駆け引き


今日が休みでよかったと思う
スヤスヤ眠る藍を見てるだけで
俺の心は穏やかになる
これが一生続けば…と

今しがた満たされたはずの心は
新たな欲を生み出している
こんなにも欲張りだったなんて
自分が自分じゃないみたいだ



『…んっ、』


ようやくお目覚めだ
まだ完全に目覚めていない少し開いた藍の唇に吸い付く


『んんっ、ーーゆ、ゆうさんっ?』


驚いた藍は俺を押し返したが
その手を取り、構わず続ける
舌を絡ませれば観念したのか
受け入れてくれる藍が…愛おしい


昨晩、これでもかって程に食したはずなのに、飽きない…いや、もっとだ



『もう、無理…』



そう言いながら俺の背中に腕を回す藍
お互いの肌が少しベタつくが動きたくない
ガッつきすぎたと後悔するが
藍は幸せだから、と笑ってくれた

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