勘違いという恋の駆け引き


今日は久々の遠出サークル
いつもは近場で済ますが
新入生も入り、馴染んできたところで
遠出をすることにした…と言っても
日帰りだし、軽いノリの遠出


駅で待ち合わせ
向かうと既にいた



『ごめん、待った?』


そう声をかけると
大丈夫ですよ、と笑いかけてくれる彼女
私と陽菜がなんとなく始めたサークルだから新入生を勧誘なんて全く考えていなかった
けど、彼女を見た時に
「この子だ!」と私の勘が働いた



『美味しそうな格好してるね、澪』


何言ってるんですか、と笑ってくれる
小森澪は少し頬を赤らめている
あー、可愛い
私が男だったら
ガツガツ行くんだけど、と思う

サークルの掲示板を見ていた澪を
私は勧誘した
初めはキョトンとしていたが
ふふっ、と笑いながら
「楽しそうですね」と言ってくれた
澪に一目惚れをしたのだ

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