勘違いという恋の駆け引き


『優っ。ちょっと、気をつけて!』


シミになったら困ると思い
優にワイシャツを脱ぐように言うが
それより、なにより、と
優は真顔になり私の腕を掴んできた



「藍、どういうこと?」


『え?何?』


真剣な眼差しで聞いてくるが
何のことかサッパリわからない
いいから脱いでとお願いしても
全然応じてくれない


優っ!と少し怒りながら呼ぶな
逆に優に怒られる始末


「一目惚れって、どういうこと!」



あー、それかと納得
私の言葉が足りなかったと反省



『ごめん、言葉足らずだった。新入生でね、運命感じる女の子に出会ったの!』


優に澪のことを伝えると
凄くホッとした顔をしていた
今度会ってくれる?と聞くと
もちろん、と答えてくれた


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