勘違いという恋の駆け引き
今日も遅くなる、と言っていた優
接待と言っていた
だから一人ベットで寝ていた
ガチャン、と鍵が解除された音で
眠りから目が覚めた私
けど、起きることはせず
そのまままた目を閉じた
静かに寝室へ入ってきた
おかえり、くらい言えば良かったと思ったが今更の話
「あーい?ねてるぅ?」
呼ばれたが目をかけない
なぜなら、優が酔っているからだ
これが少し面倒だ
酔っ払うと優は甘えたさんになる
くっ付きチュッ、チュッと
至る所にキスをし
自分が満足したら寝る…という
本当に身勝手で面倒だ
残された私は
悶々としてしまい
夜中に一人シャワーを浴びたことが
何度かあった
しかも、次の日
その事を全く覚えていないという
だから、ここは起きてはならない
申し訳なさもあるが寝たふりをした