勘違いという恋の駆け引き
次の日の朝、
念には念をと藍に再度確認をした
『だって、頼めるのは優だけだし…それに、絢斗は私の頼みを断らないから』
わかった、と伝え
どうやって伝えようか考えながら
会社へと向かった
「若い女は雇わない」
二人でいろいろ考えた結果だ
絢斗は研修中に面倒なこともあったようで、オンオフをしっかりしているが
相手は違ったみたいだ
まぁ、俺には藍がいたし
藍とこうなる前はあったにしろ
社内、なんて別れた後が大変だからと
社外へと目を向けていたな…
…いやいや
まず、澪ちゃんが絢斗をすきにならないだろう
確か、最近アピールしてくる男がいるとか言っていたな…
澪ちゃんも満更でもなさそうだったから
それなら大丈夫だろうと
勝手に決め込んで
絢斗に話すタイミングを伺っていた