勘違いという恋の駆け引き


そして、最後に
藍の可愛がっている後輩だと付け加えたら、観念した様子で
わかった、と言ってくれた


了承はしてくれたが
やはり反対かと思っていたが
絢斗の手にはしっかり澪ちゃんの履歴書が握られている



…まさか、と思ったが
それはかんがえないようにした

それから1週間後
リクルートスーツに身を包んだ澪ちゃんが、我が社へ出社してきた
絢斗は忘れていたような素振りをしていたが、前の日の帰りに澪ちゃんの履歴書を再度しっかり確認していた


履歴書、と言うより
貼り付けている写真だろうか…
やはり見なかったことにした


澪ちゃんは俺の横の席に座り
俺の仕事を手伝いながらも
すぐに仕事を覚えてくれて
1ヶ月も経てば、いつもより早く帰れる日も多くなっていた


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