勘違いという恋の駆け引き


今回はパス、と参考書とノートを鞄にしまい込み席を立った
陽菜は諦めきれないみたいで
あーだ、こーだ、と文句を言っている

陽菜は玉の輿を狙っているみたいだが
私的には…全く
結婚なんて考えられない
だって、なりたい仕事があって
資格を取るために短大に入ったんだから




近藤藍、短大1年生の19歳
私は本が大好きで
小さい頃から本に携わる仕事がしたくて
色々調べた結果、司書になろうと決めた

本を読むという趣味程度なら
別に司書になんてならなくてもいい
けど、自分の知らない本を見てみたい
本に囲まれていると、安心する

出来れば図書館に勤めたいが
資格がなければ
応募すら出来ない


だからと言って根暗ではない
中学、高校とテニス部
一応、大会なんかも出ていた
短大に入った時に
他校のテニス部だった人に誘われたが
短大までテニスをする気になれなかった

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