勘違いという恋の駆け引き
ウェイター姿の男性
ニコッと笑うとえくぼが出て
これまた可愛らしい…と
けど、その見た目は
えくぼの可愛らしさがぶっ飛ぶほどに
全てが整ったイケメン
幼い頃から知っているのにも関わらず
惚れ惚れしてしまう相手が神谷斗真
親戚でもないが、昔から兄のように慕っていた
絢斗の兄だが
兄弟ってこうも違うのかと思う
だが、やはり兄弟だ
「藍、見ないうちにすっかり可愛くなったね。胸もお尻も申し分ないね。良かったら、どう?」
『…相変わらずですね。そろそろ一人の人に絞ってみたら?』
冷たい視線とともに放った言葉に
トウ兄は苦笑いしていた
絢斗もだけど、トウ兄も女好き
一人の人を愛せない…と言うか
来るもの拒まず去るもの追わず、だ
それはずっと前から知っていて
身にしみてわかっている