勘違いという恋の駆け引き
まさかこんな事になるなんて
全く思いも寄らなくて…
「身体の力を抜け」
『…ト、トウ兄…んっ、』
「藍、意外と女なんだな…」
『やっ、…あっ。…なんか、へんっ』
トウ兄と二人っきり
私の荒い息といやらしい音
そして、優しいトウ兄の声
「大丈夫だ、ちゃんと手を繋いでいてやるから…」
しっかり握られた手
少し汗ばんでいたのが
何よりの証拠
初めて絶頂を経験した私
目を覚ました時には
ベットの中に一人
トウ兄はベットを背に本を読んでいた
私は不感症ではない
それはトウ兄の手によって証明された
「人を好きになるのも大切だが、身体の相性はもっと大切だと俺は思う」
本当にそう思った
経験目あるだろうが
私は彼氏と身体の相性が悪かったんだと思った