勘違いという恋の駆け引き

3



またね、とトウ兄の店をあとにした
また…は、ない
トウ兄の連絡先を知らないし
一人でお店に来る勇気もない

別にトウ兄を意識しているからではないが、なんとなく…だ


それはそうと、何故か不機嫌や優さん
食事中も口数が少なく
ご馳走してもらったが
素っ気ない態度だった
気になりつつも
無言のまま送られていた


気に触ることでもしたかな?
全くわからない
気がつけば、アパートの前
早く帰りたいと思っていたが
ここまで無言わ貫かれると
気持ち悪いし後味が悪い


「じゃあ」


やはり変だ
目を合わせず行こうとする



『優さん、良かったらコーヒーでも飲んで行きませんか?』


普段絶対言わない言葉を口に出していた
男の人を部屋にあげるなんて
今まで無かった

彼氏がいた時もあったが
彼氏の家か外だった
それがどうして優さんだったのか…


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