勘違いという恋の駆け引き


自分の話をされるのが嫌だったらしく
それより、と話題を変えてきた絢斗


「優の何が気に入らない?」


唐突の言葉に
口に含んでいた茶豆が飛んでしまった
まさか絢斗が知っていたなんて
思いもよらず、むせ込んでしまった


絢斗の話だと
優さんから聞いたのは昨日
最近、優さんの付き合いが悪いと感じていた絢斗が問いただした
そしたら「藍ちゃんを落としてる最中」

女絡みだと気がついていたが
まさか私だと思っていなかっただけに
驚いたという


けど話を聞いているうちに
優さんが本気で私を好きだということを理解したそうで、
そんな優さんの思いを私が拒んでいると聞いて、私に接触したということだ


「優は藍が今まで付き合ってたクソ野郎とは違う、それは俺が保証する。優なら、安心して藍を任せられる」


絢斗の目は真剣
嘘偽りのない瞳をしていた

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