勘違いという恋の駆け引き
どうぞ、とドアを開けてくれた優さん
恐る恐る中へ入ると
優さんらしい、
整理整頓がなされている部屋だ
ただ、最低限のものしか置いていないし
無駄な色が無い
座ってて、と言われ
二人掛けのソファーに座る
優さんはもう一つの部屋に入っていった
寝室だろうか…
男の人の部屋は初めてでは無い
けど、どれも汚いと言うか
雑誌や食べた後のお菓子の袋などが
散乱しているパターン
時にはいかがわしい雑誌やDVDが
無造作に置かれていたりも…
優さんも
そういうのを持っているだろう
隠してある…とか?
おもむろに立ち上がり
テレビの横にある扉付きのラックに手を掛けた
「エロDVDとか、持ってないよ」
タイミングよくリビングに戻ってきた優さんは先程とは違いラフな格好
自分の考えがお見通しだと思われ
恥ずかしくなり、すみませんと
そそくさ逃げるようにソファーへ戻る