勘違いという恋の駆け引き
勘違い
5
【これからサークルです。今日は植物園です。お仕事、頑張ってください】
[サークル頑張って。何時に終わる?]
【予定では7時です】
[迎えに行くよ]
【仕事の邪魔になりたくないのでーー】
と、メールを打っていると
またメールが届いた
[終わったら電話して]
はぁー…
わかりました、と返信し携帯を鞄にしまいこんだ
「なになに?優さんからラブメール?」
ニヤニヤしながら陽菜が
私を突いてくる
まぁね、といいながらも
陽菜が期待しているような内容ではない
あの日から
逐一、優さんにメールを送る羽目になった
メールを送るのが苦だとは思わない
ただ、私が出かけるときやバイト
遅くなるときは必ず迎えに来るという
優しい彼氏…と世間はいうが
そんな優しいものではない