勘違いという恋の駆け引き
健太さんと別れて半年
この半年、健太さんのことを思い出さなかった…というのは嘘になる
新しい生活もあり、忙しい日々
寂しいという気持ちにはあまりならなかったが、無意識に携帯を何度も見ていた
別れたくて別れたが
健太さんのことは好きだった
「今の彼とは、順調?まだ…付き合いは浅いよ、ね?」
『ん、付き合ったばかりだけど…昔から知ってる人、だから…』
「え?まさか、絢斗って人?」
健太さんは当時、絢斗との事を疑っていた
大学生で実家から出ている絢斗だったけど、何かと目をかけてくれて
実家に帰省しているときは
勉強を見てくれたりしていた
…もちろん、優さんもだけど
何度も違う、幼馴染だと伝えても
納得してくれず
健太さんの前では絢斗の話や
電話も止めたんだ
絢斗には
それとなく伝えていたけど…