勘違いという恋の駆け引き



んっ…、
頭に何かが触れている感覚があり
目が覚め覚めた


あ、私…寝てしまったのか
目が覚めたことで
頭を触れられている事が
ハッキリわかった
身体を起こし優さんを見た


『ごめんなさい、寝ちゃってました』


「いや、俺こそごめん。看病…してもらって…」


『お腹空いてない?卵雑炊食べれる?今直ぐ準備してくるから』


立ち上がろうとしたが
優さんは私の手を握る
ん?と、腰を下ろし
優さんの顔を覗き込む


「帰れ…なんて言ってごめん。あと…連絡出来なくて…」


本当に申し訳なさそうに言ってくる優さんが何だか可愛く見えた
優さんの手を握り返し


『気にしないでください。早く元気になってくれたら、それでいいですから』


いつもと違う優さんが新鮮で
それも嬉しくて笑顔になっていた


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