勘違いという恋の駆け引き


朝方にもかかわらず
優さんは余程お腹が空いていたのか
一人用の土鍋に作った
全ての雑炊を食べてくれた


『お薬飲んだら、お風呂に入りますか?熱は下がっていますので、入ったほうがスッキリしますよ』


土鍋が乗ったお盆を持ち
優さんをお風呂へと進めた
汗もかいて、食欲も出た
なら汗をながすなら今だと思った

身体が楽になったのか
優さんはお風呂へと入っていき
その間、シーツを取り替えたりと
私は大忙しだ
どこに何があるかサッパリ
けど、体調が悪い優さんに快適に休んでもらいたい気持ちが強い




『大丈夫ですか?逆上せませんでした?』


お風呂から上がってきた優さんの顔は
少しだけ疲れた顔をしている
駆け寄ると、疲れたと言いながら笑い


「風呂入って疲れるなんて久々だわ」


どうやら、いつもシャワーで済ませているらしく、湯船に浸かるということ久しく無かったという


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