勘違いという恋の駆け引き
陽菜と二人で食べていたら
どこからか私を呼ぶ声が聞こえた
どこだ?と探していると川の上に掛かっている橋の上だった
「またアホなサークルか?」
『ヒマ人っ!!』
「腹減った」
相変わらず会話が成り立たない
神谷絢斗、
小さい頃からの仲
年上だけど、年上っぽくない
だから仲良くやっていけるんだと思う
「あれ?陽菜ちゃんだ、やっほー」
「こんにちは、絢斗さん」
陽菜といる時、結構遭遇する絢斗は
陽菜とも気さくに話しかける
軽いノリの絢斗は女癖が悪い
だから一度、陽菜はやめてと伝えたら
「あ?アホか。藍の友達に手なんか出せるわけねぇだろ?仮に俺の事を好きになったとしたら、まず藍にいうだろ?それは俺も同じ。藍の友達に惚れたら、隠さねぇで、すぐ藍に伝える」
意外とまともな答えに驚いた
けと、一度も絢斗から言われた事がない