また、部屋に誰かがいた
その初対面では
「ワタシハP15-Aデス。カオリサンノ・オセワヲ・イタシマス」
「P15-A?じゃあピーくんだね。よろしく!」
病院のなかで他の入院患者に付き添うロボットはよく見かけていたが、初めて自分の担当として間近で見られるP15を興味深く見ていた香織は
「あ!そうだ!」
そう言って、持っていたバッグのなかをゴソゴソと手探りで何かを探し始めた。
「あった!」
ようやくバッグのなかで彼女が見つけ出したものはシール。
可愛らしいペンギンの絵とアルファベットの「P」が描かれたそのシールを白い体のP15の胸の辺りにペタリと貼って、
「ほら!アタシのスマホと「おそろ」だよ」
そう言って取り出した香織のスマホにも同じシールが貼られてあった。
「『オソロ』…ニンシキ・デキマセン…」
そう答えたP15に
「『お揃い』のこと。一緒だよって意味だよ」
「イッショ…」
その日からP15はずっと香織の傍にいる。
「ワタシハP15-Aデス。カオリサンノ・オセワヲ・イタシマス」
「P15-A?じゃあピーくんだね。よろしく!」
病院のなかで他の入院患者に付き添うロボットはよく見かけていたが、初めて自分の担当として間近で見られるP15を興味深く見ていた香織は
「あ!そうだ!」
そう言って、持っていたバッグのなかをゴソゴソと手探りで何かを探し始めた。
「あった!」
ようやくバッグのなかで彼女が見つけ出したものはシール。
可愛らしいペンギンの絵とアルファベットの「P」が描かれたそのシールを白い体のP15の胸の辺りにペタリと貼って、
「ほら!アタシのスマホと「おそろ」だよ」
そう言って取り出した香織のスマホにも同じシールが貼られてあった。
「『オソロ』…ニンシキ・デキマセン…」
そう答えたP15に
「『お揃い』のこと。一緒だよって意味だよ」
「イッショ…」
その日からP15はずっと香織の傍にいる。