また、部屋に誰かがいた
香織の病室で友人らは最近の学校での様子や出来事を交互に語り、普段、静かな病室は途端に賑やかになった。しかし、なぜか香織はそんな友人たちに頷いたり、相槌をうったりするだけだった。
「それでねー、結局、麻衣が先生に怒られるハメになっちゃったんだよー」
「みんなが逃げちゃったからじゃない!ひどいよねー」
「うん…そうだね」
そんな返事をしながら香織の内心は
(もーっ!男の子も一緒に来るんなら、事前に言ってよ。アタシはパジャマだし、髪だってボサボサだし…どーしよー!恥ずかしいよー!)
そんな香織に道原が声をかけた
「どうした?森村、大丈夫か?」
(大丈夫か?)
その言葉に香織はあることを思い出していた。そして、さらに黙り込んでしまった。
「今日はな、お前にクラスのみんなで書いた寄せ書きを持ってきたんだ」
「ありがとう…」
「それでねー、結局、麻衣が先生に怒られるハメになっちゃったんだよー」
「みんなが逃げちゃったからじゃない!ひどいよねー」
「うん…そうだね」
そんな返事をしながら香織の内心は
(もーっ!男の子も一緒に来るんなら、事前に言ってよ。アタシはパジャマだし、髪だってボサボサだし…どーしよー!恥ずかしいよー!)
そんな香織に道原が声をかけた
「どうした?森村、大丈夫か?」
(大丈夫か?)
その言葉に香織はあることを思い出していた。そして、さらに黙り込んでしまった。
「今日はな、お前にクラスのみんなで書いた寄せ書きを持ってきたんだ」
「ありがとう…」