また、部屋に誰かがいた
そんな不気味な事があった後
3日前、帰りに何となく誰かに跡をつけられているような気がして振り返ると
卓治がいた。
里那は怖くなって走った。そして、自分の住んでいるところがバレないよう考え、
用心深く遠回りをしてから部屋に帰った。
でも、もしかしたら…
もう住んでいるところも既に卓治は知っているのかもしれない。
里那はその日からアルバイトを辞めようかと考えるようになった。
そして、引っ越しもして、卓治から離れてしまいたい。
そうしないと、いつか自分の身に危険が起きるんじゃ…
里那は、そんな不安に悩まされていた。
今日も、卓治は休みだったはずなのに、「ロッカーの私物を取りに来た」とか言って、店に来たが、
そんな行動すらも
「何かやましい目的があって来たんじゃないか」と里那は疑ってしまう。
ようやくアパートに辿り着いた。
念のため、一度そこを通り過ぎてから注意深く周囲を見渡す。
卓治の姿がないことを確認してから、再び彼女は道を戻りアパートの階段口
に向かった。
少しだけ気を緩めた里那が
カンカンと鳴る金属製の外階段を登って部屋の前まで行き、カバンから鍵を出そうとしたときだった。
「あれ?」
鍵がない
「うそっ!なんで…」
焦ってカバンのなかを探してみると鍵は見つかった。
「よかったぁ…」
いつも鍵を入れているカバンの内側ポケットから、何かのはずみで出てしまっていただけだったようだ
ほっとして、部屋の鍵を開けると、
アパートの室内は昼間の熱気が残っていて、蒸し暑い空気に満ちていた。
3日前、帰りに何となく誰かに跡をつけられているような気がして振り返ると
卓治がいた。
里那は怖くなって走った。そして、自分の住んでいるところがバレないよう考え、
用心深く遠回りをしてから部屋に帰った。
でも、もしかしたら…
もう住んでいるところも既に卓治は知っているのかもしれない。
里那はその日からアルバイトを辞めようかと考えるようになった。
そして、引っ越しもして、卓治から離れてしまいたい。
そうしないと、いつか自分の身に危険が起きるんじゃ…
里那は、そんな不安に悩まされていた。
今日も、卓治は休みだったはずなのに、「ロッカーの私物を取りに来た」とか言って、店に来たが、
そんな行動すらも
「何かやましい目的があって来たんじゃないか」と里那は疑ってしまう。
ようやくアパートに辿り着いた。
念のため、一度そこを通り過ぎてから注意深く周囲を見渡す。
卓治の姿がないことを確認してから、再び彼女は道を戻りアパートの階段口
に向かった。
少しだけ気を緩めた里那が
カンカンと鳴る金属製の外階段を登って部屋の前まで行き、カバンから鍵を出そうとしたときだった。
「あれ?」
鍵がない
「うそっ!なんで…」
焦ってカバンのなかを探してみると鍵は見つかった。
「よかったぁ…」
いつも鍵を入れているカバンの内側ポケットから、何かのはずみで出てしまっていただけだったようだ
ほっとして、部屋の鍵を開けると、
アパートの室内は昼間の熱気が残っていて、蒸し暑い空気に満ちていた。