また、部屋に誰かがいた
急に雨が降り出した。たしか昨夜の予報でも雨だと言っていた。
1DKの部屋のなかに、向かいの道路やアパートの屋根を軽快に叩く雨音が響く
「散歩に出なくて正解だったな」
そんなことを考えていると、急にミミが騒ぎだした。
玄関の方へ行って、「くんくん」鳴いたかと思うと、「ワン!ワン!」と吠える。
ここに来てから1週間ほど窓から空を眺めているばかりで、おとなしかったミミが今日は部屋中を駆け回っている。
しっぽを大きく振っているから、何かを警戒しているわけではないんだろうけど、そんな状態はしばらく続いた。
やがて、疲れてしまったのかミミは部屋の片隅で丸くなると、動かなくなった。
「一体、どうしたんだろう?」
不思議に思い、ミミの顔を覗き込んだ俺には、なぜかミミが寂しい表情をしているように見えた。
雨は午前中であがり、日が差してきた。久しぶりの雨は結局1時間ほどで止んだ。
ミミは再び、部屋の真ん中で座り、窓の外を眺めていた。
1DKの部屋のなかに、向かいの道路やアパートの屋根を軽快に叩く雨音が響く
「散歩に出なくて正解だったな」
そんなことを考えていると、急にミミが騒ぎだした。
玄関の方へ行って、「くんくん」鳴いたかと思うと、「ワン!ワン!」と吠える。
ここに来てから1週間ほど窓から空を眺めているばかりで、おとなしかったミミが今日は部屋中を駆け回っている。
しっぽを大きく振っているから、何かを警戒しているわけではないんだろうけど、そんな状態はしばらく続いた。
やがて、疲れてしまったのかミミは部屋の片隅で丸くなると、動かなくなった。
「一体、どうしたんだろう?」
不思議に思い、ミミの顔を覗き込んだ俺には、なぜかミミが寂しい表情をしているように見えた。
雨は午前中であがり、日が差してきた。久しぶりの雨は結局1時間ほどで止んだ。
ミミは再び、部屋の真ん中で座り、窓の外を眺めていた。