キミと恋に落ちる可能性

「ねえ、ひとつ聞いてもいい？」

「何ですか？」

「二人が付き合ってたのっていつ？」

「あたしが中三の頃です。中三の春から秋ぐらいまで」

「……。わかった！ありがとう！」

「いえ…」

こんなこと聞いて何になるんだろう？


「じゃあ着替えよ！華乃ちゃんのはこれね」

そう言って渡されたのは紫色のナイロン生地の衣装と紫色の角がついたカチューシャ。

「…あの、このスカートどう考えても短すぎませ…」

「つべこべ言わずにとりあえず着る！！」


佳乃先輩が黒い衣装を着始めたので、あたしも渋々その衣装を着たけれど、思った通りスカートがとにかく短い。


「佳乃先輩、これパンツ見えます！」

「見えないって！」

いやいや、これ本当に見えちゃうよ。恥ずかしい。