キミと恋に落ちる可能性


翔太先輩、和樹くん、ヒナタの順で入ってくる男子たち。

あたしはもうヒナタの反応が不安でしかなくて…。

そんなヒナタはあたしを見るなり目を見開いた。


「お、あれ?華乃ちゃん、メガネ外してる~!こっちの方が可愛いじゃん。な、和樹」

「そうっすね!なんで今まで掛けてたの?」

「え、あの、その…」


翔太先輩と和樹くんの返答に困っていると、視線を感じてそこを見てみれば、ヒナタが物凄い剣幕であたしを睨んでいた。

あたしの背筋は凍りつき、背中に冷や汗が流れた。

自分の意思でヒナタの言いつけを破ったわけじゃないと、首を横に振って訴えてみたけれど、それは無駄だった。


「だよね、翔太!華乃ちゃん、スタイル良いしこの衣装すっごく似合ってるよね?!」

「おう!その衣装は…悪魔か…」

「あ、ありがとうございます…」

そう、あたしの衣装は悪魔だった。それもミニのフレアスカートの。

この衣装どこで手に入れたんだろう?こんな悪魔いる?


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