キミと恋に落ちる可能性
「ありがとう、ございます…?」
一応、できるかぎりの笑顔を作ってお礼を言ってみる。
すると…
「華乃ちゃーん!」「最高ー!!」「可愛い!!」「やっべえ今の!」
なんか盛り上がったみたい?
あたしの対応は間違っていなかったようだ。
「…思った通ーり♪」
そんな生徒たちを見て、佳乃先輩がそう呟いていたなんて知るはずもなく…大盛り上がりでオープニングセレモニーは終了したのだった。
「佳乃先輩!オープニングは成功ですよね?!緊張したぁ!!」
オープニングセレモニー終了後、一度 生徒会室に戻ったあたしたち。
あたしは緊張の糸が解けてよろよろと近くにあった椅子に座った。
「成功成功!大成功だよ!特に華乃ちゃんが良かった!」
え、あたし?!
みんなと同じように自己紹介しただけなんだけど。