キミと恋に落ちる可能性



「ねえ、みんな!今から生徒会室前で集めたアンケート開封しない?」

そう言い始めたのは佳乃先輩で、翔太先輩や和樹くんもそれに乗る。

アンケートなんて誰も答えないと思っていたあたしの思想とは裏腹に、たくさんの人が答えてくれたみたい。

いろんな人から意見が貰えるというのは、あたしたち生徒会にとってすごく嬉しいことだ。



「なになに~?『たこ焼きがおいしかった』…、あれ美味しかったよね~!また来年もやってほしい!」

「こっちは『オープニング楽しかったです』だとよ!」

「こっちも同じようなことが書いてありますね」


佳乃先輩、翔太先輩、和樹くんがどんどん開封していく。

あたしは三人が読み上げるのを聞いて、心が温かくなっていくのを感じた。



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