キミと恋に落ちる可能性
「ヘぇ〜。じゃ、行くぞ」
さっきまで学校のみんなに接するみたいにサワヤカ〜に話してたヒナタは一変、
いつもの腹黒になった。
「あ、あのさ…いつまで一緒に学校に行くつもり?」
「は?んなの、俺が卒業するまでに決まってんだろ」
はぁ〜〜っ?!
そんなのあたしが反感買うこと間違いナシじゃん!
大体、今日何時から待ってたって言うの?
あたしなんかとわざわざ一緒に行かなくても……。
ヒナタには謎が多すぎる。
あたしは道に転がっていた石ころを蹴って、前を歩くヒナタに当てようと奮闘しながら歩いた。
石は結局当たらなかった。
そして二人で電車に乗り込んだ。
あたしたちの学校は家から電車に乗って五十分掛かる。