キミと恋に落ちる可能性
「だって、ハナノのこと好きだからさ」
「え、」
あ、ちょっとやばい。
"好き"とか思うのは簡単だけど、言われるのは慣れてない。
どうしよう。あたしたぶん顔真っ赤。
「照れてんの?」
「べ、別に!」
必死で否定するあたしをヒナタはククッと笑った。
そしてヒナタの顔が段々あたしの顔に近づいて、
「ハナノ、かーわい」
なんて耳元で呟くから背筋がゾクリとして肩が跳ねた。
心臓が暴れ始めて、血管が破裂するかと思った。
ヒナタは絶対確信犯だ。
その後またヒナタの顔がもっと近いてきて、ヒナタは唇をゆっくりとあたしの唇に重ねた。
唇から段々とあたしの体が熱を帯びていくのがわかる。