キミと恋に落ちる可能性
「ちょっと外でお昼ご飯を食べようと…
先輩こそ、どうしてここへ?
(アンタこそ、なんでここに来てんのよ)」
「そっか。僕は少し君に話があってね。
(お前にいろいろ話しておきたいことがあんだよ)」
サワヤカな笑顔のように見えて、目が笑ってないヒナタ。
その口角が上がっている笑顔はあたしにとって恐怖でしかない。
まあ怯えたりはしないけど。
「私には話なんてありません。
(早く去れ!)」
「僕にはあるんだ。
(いいから黙って付いて来い)」
「……はい」
これ以上歯向かうと後が怖いし、周りの人に不審に思われたくないからヒナタについていくことにした。
それにしても…廊下を歩いていると女子たちの視線が突き刺さる。
痛いよ……。