キミと恋に落ちる可能性



美樹は目を大きくして驚いているようだった。


「それって凄いことじゃん!!」

「え…凄いことなの?」


どこがどう凄いのか、あたしには謎の区域に達したよ…。



「だって…あの学校のアイドルの櫻井先輩と、でしょ?!羨ましい!!」


「羨ましいことなんて1つもないよ!
アイツ二重人格なんだよ?あたしにはイジワルばっかで!!」


あ、口が滑った。

ヤツが二重人格ってこと言っちゃった。



「へぇ〜。ね、もっと聞かせてよ!!」



美樹はもっと興味を持ったみたいだけど。



「ヤツ…あ、ヒナタはいつも俺様で自己中だし!
このメガネ、ヒナタから逃げるために変装で掛けてるだけだからダテなんだけど、バレたからもう外そうと思ったら“外すな”とか言うし」


やば。

不満が溢れてマシンガントークしちゃった!!





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