キミと恋に落ちる可能性
30% ❁甘酸っぱ苺タルト❁
「へぇ〜。今度は隣のクラスのメガネくんに告白されたわけね」
健二くんと別れて数日、あたしと美樹は新しくオープンしたドーナツ屋に来ていた。
あたしは目の前にあるアイスティーのストローをグネグネと曲げながら“てへっ”っと笑って見せた。
「てへってあんたね、どうすんのよ」
しかし美樹の表情は思った以上に深刻で渋い顔をしていた。
それはあたしのせいなんだけど。
原因となったのは今日のお昼休みの出来事。
* * *
「僕と付き合えば君は幸せになれると思うんだ」
「…はい?」
何か変なことを言ってるな。
それが彼の第一印象だった。