キミと恋に落ちる可能性
ため息をついても現状は変わらない。
そんなことわかってるはずなのに気がつくと重い息を吐いている。
『ため息つくと幸せが逃げちゃうよ〜!
華の女子高生なんだから、彼氏ゲットしないといけないんだよ!ため息なんてつかないっ!!』
「和花、なんだかんだ言ってヒナタファン派でしょ?」
『あ、バレた?だってイケメンなんだもーん!』
和花は少女漫画に憧れている純情な女の子で、イケメン好きなのだ。
高校で変な男に引っかからなければいいけど。
『お互い彼氏できたらダブルデートとかしようね!』
憧れなの!と興奮している和花が目に浮かぶようで思わず笑ってしまった。
「うん!しよう!」