キミと恋に落ちる可能性




だから、今回は気持ちに応えることは…




「それは無理だ」


「へ?」



思いもよらない言葉に間抜けな声が出る



そして、あたしの思考は一時停止した。



「君は僕と付き合う運命に決まっているんだ。僕が笑っている君に一目惚れしたその日から」



絶句だった。


なんて言えばいいのかわからないけど、とりあえず呆れた。


言葉にならないってこういうことなんだな、って冷静に考える自分が少し怖い。




彼は自分勝手だ。

誰かさんと一緒。



いや、誰かさんよりも酷いかもしれない。




「でも…付き合えません!」



彼の目を見てハッキリと言う。


無理なのはこっちのセリフだ。





「…じゃあ賭けをしよう」


まるで名案を閃いたと言わんばかりにドヤ顔で言い放ったメガネくん。




賭け…?


なんだかそのフレーズに嫌な予感しかしない。





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