キミと恋に落ちる可能性



その後、あたしとヒナタは無事 後期生徒会役員に就任し、ヒナタは会長、あたしは書記となった。


そして今日は後期生徒会役員の初顔合わせの日。



前期と後期ではメンバーはあまり変わらないとヒナタから聞いた。

変わったのは書記であるあたしと会計である1年生の男の子だけなんだとか。



実を言うと、こういう代表者となるのは初めてで不安なところもあったのだけど、メンバー内に同い年の子がいるというのはとても嬉しい。



放課後、あたしは行くのは2回目となる生徒会室に向かう。



「あの新しく生徒会に入った子、誰だっけ?」

「あー、あの子ね。サトウ ハナとか言う」

「そうそう!名前普通すぎて覚えられなかった」

キャハハッという笑い声が廊下に木霊する。
あたしは思わず立ち止まった。


すいませんね、普通すぎる名前で。

ちなみにあたしは"サトウ ハナ"ではない。
"サトウ ハナノ"だ。


そこのところはしっかりと訂正したい。



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