キミと恋に落ちる可能性
「で、なんかその子が櫻井先輩の推薦なんだって」
「はあ〜?だってあの子、見た目もあんまりパッとしないじゃん」
「ね、言えてる〜」
…こんなパッとしない子が推薦されちゃって、ごめんなさいね!
あたしだって好きで生徒会に入ったわけじゃないのに。
なんだかなあと思いながら、再び生徒会室へ向かう重い足を運んだ。
やっぱりヒナタと絡むと少なからず人の反感を買うんだなあ。
これはどこに行っても同じなんだ。
珍しく生徒会室に迷うことなく着き、少し緊張しつつもドアをノックし開ける。
「失礼します」
中に入ると既に4人の人がいて、もっと早く来たら良かったなと後悔した。
うちの学校の生徒会役員は全員で6人。
つまり、あたしが来たのは最後から2番目で、遅刻気味というわけだ。