初恋のお兄さんと私
「ちょっとあなたね」
瑞希が間に入ってくれた。
「愛芽は二股するような、そんないい加減な子じゃないのよ!?」
栞奈も見かねて助け船を出してくれた。
「直接本人にコクればいいだけじゃない。確かに可愛いけどさ遵くん」
「確かに、愛芽にはもったいないけどね。私がコクっちゃおうかな」
「瑞希ぃ…」
私は泣きそうになって抱きついた。いい友達を持った。
文句を言ってきた女子も、一旦は仕方なく引き上げた。確かに一理ある。