『今は平和過ぎて…』

「こんな高価な物……本当に私がもらっていいのですか?」

私は黙って頷く。

「本当にありがとうございますね」
「……これからも」
「え?」

私が口数が少ないのを知っているせいか、ハル子はもう一度聞き返す。

「……これからも、よろしくな……」

ハル子は、嬉しそうに笑い、はい、と言った。

私も、ハル子に言いたい事は言えたので、内心ほっとした。

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