縁〜サイダーと5円玉と君の靴ひも〜
あふれだす涙が、止まらなくて声を上げて泣き出した私に、
「ちょっと、どうしたの?」
「何?どうした?」
「ティッシュどこ?ティッシュ、ティッシュ」
みんなが慌ててティッシュを探している時、インターホンが鳴った。
「はいはい」
ドタバタする中、玄関へ向かった母さんがバタバタとスリッパの音を鳴らしながら戻ってきた。
「ちょっと!あの…」
母さんがアタフタしているので、
「印鑑なら引き出しの中…」
私が引き出しを指差すと、
「違うの!真木陽色くんが来てる…」
母さんの大きな目が落ちそうなほど見開いている。
「え?」
固まる私に、
「ね?あのバーベキューの時に来てたよね?全然顔違うから、ビックリだったんだけど。自分で真木陽色だって名乗ってるのよ」
母さんが興奮気味に話す。
「え?あの時の眼鏡?マジで?」
琥珀が大きな声で言うから、陽色は動揺して玄関で咳込んだ。
「早く、乃々夏。ほら。」
在花に背中を押されながら玄関へ向かう。
無言で陽色の前に姿を現わすと、
「あの…ちょっと外で話せる?」
陽色の視線の先が私を通り越している。
振り向いて見ると…
「ちょっと、どうしたの?」
「何?どうした?」
「ティッシュどこ?ティッシュ、ティッシュ」
みんなが慌ててティッシュを探している時、インターホンが鳴った。
「はいはい」
ドタバタする中、玄関へ向かった母さんがバタバタとスリッパの音を鳴らしながら戻ってきた。
「ちょっと!あの…」
母さんがアタフタしているので、
「印鑑なら引き出しの中…」
私が引き出しを指差すと、
「違うの!真木陽色くんが来てる…」
母さんの大きな目が落ちそうなほど見開いている。
「え?」
固まる私に、
「ね?あのバーベキューの時に来てたよね?全然顔違うから、ビックリだったんだけど。自分で真木陽色だって名乗ってるのよ」
母さんが興奮気味に話す。
「え?あの時の眼鏡?マジで?」
琥珀が大きな声で言うから、陽色は動揺して玄関で咳込んだ。
「早く、乃々夏。ほら。」
在花に背中を押されながら玄関へ向かう。
無言で陽色の前に姿を現わすと、
「あの…ちょっと外で話せる?」
陽色の視線の先が私を通り越している。
振り向いて見ると…