縁〜サイダーと5円玉と君の靴ひも〜
でも…私は屈しないわよ。
後頭部を小突かれ、不敵な笑みを浮かべる私を、不気味なものを見るような顔で琥珀が見ている。
スプーンにのせたプリンを大口でパクリとこれ見よがしに食べた後、
「琥珀。莉葉(りよ)ちゃんに…昨日、綾羽ちゃんと帰ってたの言っちゃうよ?」
カラメルの部分をすくって琥珀を見ると、ひきつった顔で固まってる。
たまらんって表情でプリンを口に入れて大袈裟に味わって見せた。
「乃々夏、どこでそれを…」
青ざめた琥珀の顔。
「あんた達の後ろ歩いてたんですけど。気づかなかったのかなぁ?夢中で…なんなら再現してあげようか?手と手をこんな風に…」
「いやっいい、いい」
私の言葉を遮って、琥珀は小さくため息をついた。
そして自分の分のプリンを差し出して、
「お納め下さい」
深々と頭を下げる。
後頭部を小突かれ、不敵な笑みを浮かべる私を、不気味なものを見るような顔で琥珀が見ている。
スプーンにのせたプリンを大口でパクリとこれ見よがしに食べた後、
「琥珀。莉葉(りよ)ちゃんに…昨日、綾羽ちゃんと帰ってたの言っちゃうよ?」
カラメルの部分をすくって琥珀を見ると、ひきつった顔で固まってる。
たまらんって表情でプリンを口に入れて大袈裟に味わって見せた。
「乃々夏、どこでそれを…」
青ざめた琥珀の顔。
「あんた達の後ろ歩いてたんですけど。気づかなかったのかなぁ?夢中で…なんなら再現してあげようか?手と手をこんな風に…」
「いやっいい、いい」
私の言葉を遮って、琥珀は小さくため息をついた。
そして自分の分のプリンを差し出して、
「お納め下さい」
深々と頭を下げる。