縁〜サイダーと5円玉と君の靴ひも〜
私は決して熱血でもなければおせっかいでもない。

人のことはドウデモイイたちで、責任を負うのが嫌だから誰にも深入りしない。

だけど、もうこれは人としての本能?


「ちょっと!嫌がってんでしょ!愛紗、泣いてるでしょ!あんた好きな女泣かして何がしたいのよ」


こっわぁ。

近くで見たら半端ないヤンキー臭が…


「なんだ、てめぇ。ブスは引っ込んでろ」


ぶ、ぶす…ヤバイガラスのハートが壊れちゃう。

愛紗の腕、手の跡がついて震えてる。

ぶすも大変だけどさ。美人も大変だねぇ…


「ねぇ、誰なの?このイケメン風カン違い男は…」

震える愛紗に尋ねると、愛紗は顔を真っ赤にして叫んだ。


「乃々夏ちゃんはブスじゃない!だまれブサイク‼︎」

ん?今すごいこと言ったね…この人。


イケメン風カン違い男は、青ざめてその後真っ赤になった。

「くそ、こうなったら力ずくでも…」

愛紗の腕を掴んで引きずった。


「やめて、愛紗を連れて行かないで」


反対側から愛紗を引っ張った。


「離して、バカァ」

愛紗が泣き出す。


「あんた、正気?これ犯罪だからね、マジで」

私が大声で叫ぶと、イケメン風カン違い男が吹っ飛んだ。

え?私なんか能力使った?






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