縁〜サイダーと5円玉と君の靴ひも〜
翌日、不自然な組み合わせで教室へと向かう私たち。
陽色、加瀬君、愛紗、委員長、そして私。
凛子と連絡すら取ってない私にはなんの連絡もないけれど、加瀬君が言うにはかなり噂になっているとのこと。
当事者ではないにしても、かなりの緊張感。
それはみんな同じで、顔が強張っているにもかかわらず自然体を装う努力をしている。でも、この面子でいること自体がすでに不自然というのに。
「みんな、巻き込んじゃってごめんね」
委員長が申し訳なそうな顔をする。
「昨日寝られた?」
私が聞くと、委員長は首を少し横に振った。
少し顔色が悪いのはそのせいなのかな。
「じゃ、入るよ。教室」
廊下を歩いている時点で、こそこそとなにか噂話をしているのは伝わってきた。
学校側にも、何か連絡が来ているかもしれない。
教室に入ると、みんなの目が一斉に委員長に向けられた。
ざわざわする中、
「あ、来たよ…」
「おとなしそうな顔してすごいね」
「だまされたわ」
「ありえないよね」
委員長を非難する声私たちの耳にも聞こえてくる。
委員長は小さく身をかがめながら自分の席に着いた。
「委員長、ちょっとこっちに来なさい」
学年主任の先生が教室に入るなり委員長を呼び出した。
「先生、藤本先生とのこと?」
「やっぱマジだったんだ」
「なんかショック」
クラスの中はますますざわついてきた。
陽色、加瀬君、愛紗、委員長、そして私。
凛子と連絡すら取ってない私にはなんの連絡もないけれど、加瀬君が言うにはかなり噂になっているとのこと。
当事者ではないにしても、かなりの緊張感。
それはみんな同じで、顔が強張っているにもかかわらず自然体を装う努力をしている。でも、この面子でいること自体がすでに不自然というのに。
「みんな、巻き込んじゃってごめんね」
委員長が申し訳なそうな顔をする。
「昨日寝られた?」
私が聞くと、委員長は首を少し横に振った。
少し顔色が悪いのはそのせいなのかな。
「じゃ、入るよ。教室」
廊下を歩いている時点で、こそこそとなにか噂話をしているのは伝わってきた。
学校側にも、何か連絡が来ているかもしれない。
教室に入ると、みんなの目が一斉に委員長に向けられた。
ざわざわする中、
「あ、来たよ…」
「おとなしそうな顔してすごいね」
「だまされたわ」
「ありえないよね」
委員長を非難する声私たちの耳にも聞こえてくる。
委員長は小さく身をかがめながら自分の席に着いた。
「委員長、ちょっとこっちに来なさい」
学年主任の先生が教室に入るなり委員長を呼び出した。
「先生、藤本先生とのこと?」
「やっぱマジだったんだ」
「なんかショック」
クラスの中はますますざわついてきた。