縁〜サイダーと5円玉と君の靴ひも〜
サイダー
委員会が終わって、学校を出た。
陽色と話がしたくてずっと機会を探していたけど結局話せていないまま。
とりあえず、スポーツセンターに向かった。
ずっとドキドキしていて、落ち着かないせいか駅では改札で引っかかるし、階段は踏み外しそうになるし。
サッカーに夢中になってる時の陽色の顔が何度も頭に浮かんではニヤニヤしている。
電車を下りて走ってスポーツセンターを目指す。
グラウンドに直行すると、アフロがいた。
息を切らしている私を見つけて、駆け寄ってきてくれた。
「乃々夏ちゃん!どうしたの?」
「陽色いますか?」
息を切らしながら尋ねた。
「まだ来てないよ」
「そうですか・・・」
アフロは少しがっかりしている私に、
「でも、今日来るって言ってたから、もうすぐ来ると思うよ」
そう言ってまたグラウンドに戻って行った。
「ありがとうございます」
待ってられないよ。
急いで来た道を戻る。
こんなに走ることないから、横っ腹が痛くなってきた。
疲れて足元がふらついた時。
チャリン
音がして、立ち止まると5円玉が転がっている。
「え?」
ポケットの中を探ると5円玉がない・・・
5円玉が転がった方へ走り寄る。
植木に入ってしまった。
「ちょっと、こんな時にやめてよ・・・」
葉っぱをかき分けて探しても5円玉らしきものは見当たらない。
陽色と話がしたくてずっと機会を探していたけど結局話せていないまま。
とりあえず、スポーツセンターに向かった。
ずっとドキドキしていて、落ち着かないせいか駅では改札で引っかかるし、階段は踏み外しそうになるし。
サッカーに夢中になってる時の陽色の顔が何度も頭に浮かんではニヤニヤしている。
電車を下りて走ってスポーツセンターを目指す。
グラウンドに直行すると、アフロがいた。
息を切らしている私を見つけて、駆け寄ってきてくれた。
「乃々夏ちゃん!どうしたの?」
「陽色いますか?」
息を切らしながら尋ねた。
「まだ来てないよ」
「そうですか・・・」
アフロは少しがっかりしている私に、
「でも、今日来るって言ってたから、もうすぐ来ると思うよ」
そう言ってまたグラウンドに戻って行った。
「ありがとうございます」
待ってられないよ。
急いで来た道を戻る。
こんなに走ることないから、横っ腹が痛くなってきた。
疲れて足元がふらついた時。
チャリン
音がして、立ち止まると5円玉が転がっている。
「え?」
ポケットの中を探ると5円玉がない・・・
5円玉が転がった方へ走り寄る。
植木に入ってしまった。
「ちょっと、こんな時にやめてよ・・・」
葉っぱをかき分けて探しても5円玉らしきものは見当たらない。