愛しの魔王サマ


「あー・・・風呂の中だけだ、落ち着けるのは」



戻った俺にふっ切れたと悟ったアドルフは、本当に容赦なくあれからずっとエマを俺につけてきた。
エマは本当にアドルフの言いつけをまったく違えず俺に付きまとってくる。

あいつは、なんだ脳みそという物はないのか、それとも心がないのか。




たったの一日でひどく疲労感が溜まる。
これが毎日続くのか・・・。


なんて拷問なんだ。




やっぱり、ただの嫌がらせなのではないだろうか。




あれのどこがプレゼントなのだ。
プレゼントというのは、もらう相手が嬉しいものをあげるものではないのか。


それとも、俺があれを本当の喜ぶとでも思って・・・?



アドルフの考えはいくら考えたところでわからん。
いい加減のぼせそうだ。


出てまたあいつの顔を拝むのは憂鬱だがそろそろ出なければ。




「あー・・・」



気合を入れ湯船から出た。




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