愛しの魔王サマ


「・・・う・・・」




微かな揺れに目を覚ました。
なんだ・・・?温かい・・・。


背中・・・?





「目を覚ましたか?」

「っ!?な、誰!?」




一気に現実に引き戻され身体をグイッと反らせるとバランスを崩した。




「うわ!ッと、おい!ばかめ、ジッとしていろ」

「は!?なに、どういう状況!?」




てか、誰!?
俺を背負っていたのは、なんかちっこい人型の男。
魔物・・・だよな?
人間なんてもの、ここにいるわけないし。


よく見たら耳とかとがってるし、魔物っぽい。
でも、いったい、なんだ?




今まで出くわした魔物とは、違う雰囲気・・・。





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